当サイトで紹介した城の中から、私が独断と偏見で勝手にランキング。
歴史ある城が好きなので、一般的なランキングとは、全然違っています。
中世の城が好きなので、ブルク系が多くなります。シュロスは、生活感が感じられる豪華な城が好きです。
目次
ドイツの古城おすすめランキング1~10位
ニュルンベルク城(Kaiserpfalz Nürnberg)
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ニュルンベルク城(Kaiserpfalz Nürnberg)の歴史と見どころを紹介!―中世ドイツの政治の中心地
古城街道にあるニュルンベルク城はカイザーブルク城とも呼ばれ、その名の通り、歴代皇帝たちが訪れ、業務を行っていた場所です。そんな中世ドイツの政治の中心地であったニュルンベルク城の見どころと歴史を詳しく紹介します。
中世ドイツの政治の中心地ともいうべきニュルンベルク城。
中世後期のドイツ国王選挙後の最初の帝国議会はここで開かれていましたし,神聖ローマ皇帝の即位の宝器(日本で言うところの三種の神器みたいなもの)はここで保管されていました。
古城街道にある中世ロマンがくすぐられる城です。
ジグマリンゲン城(Schloss Sigmaringen)
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ジグマリンゲン城(Schloss Sigmaringen)の歴史と見どころを紹介!―豪華絢爛なホーエンツォレルン家の居城
ジグマリンゲン城は、ホーエンツォレルン家の傍系ホーエンツォレルン=ジグマリンゲン侯爵家の城です。この城は上級貴族らしい豪華で品のある調度品の数々、ヨーロッパ有数の武器の個人コレクションが圧巻です。上級貴族の生活感を感じられるのも、最大の魅力です。
プロイセン王家ことホーエンツォレルン家の分家であるホーエンツォレルン=ジグマリンゲン(Hohenzollern-Sigmaringen)家の居城です。
展示されている調度品はどれも豪華な上に品があります。そしてなんとも言えない上級貴族の生活感が漂っています。
3000点にもおよぶ武器のコレクションも、武器好きにはたまりません。
ヴァルトブルク城(Wartburg)
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ヴァルトブルク城(Wartburg)の歴史と見どころを紹介!ーユネスコ世界文化遺産
ヴァルトブルク城の歴史はドイツの歴史そのもの。中世時代チューリンゲン方伯は対立国王を立て、後の聖エリザベートとなるハンガリー王女が4歳で連れてこられ、そして何より、マルティン・ルターがヴァルトブルク城に匿われ、聖書をドイツ語に翻訳した場所です。伝説と歴史に飛んだヴァルトブルク城の歴史と見どころを紹介します。
ワルトブルク城と表記されているのを見かけますが、ドイツ語読みを正しく表記すればヴァルトブルクとなります。
リヒャルト・ワーグナー(Richard Wagner)が歌劇タンホイザー(Tannhäuser)の題材にし、マルチン・ルター(Martin Luther)はここにかくまわれ、布教活動の拠点とした場所です。
バイエルン王ルードヴィッヒ二世(Ludwig II)はここの大広間をノイシュバンシュタイン城に模倣しました。
ドイツの歴史を語る上で、外せない城の一つです。
ここはね、ドイツ人観光客が、もんのすごく多かったよ。
ドイツ史と深い関わりがあるためか、ドイツ人に人気の城です。
ハイデルベルク城(Schloss Heidelberg)
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ハイデルベルク城(Schloss Heidelberg)の歴史と見どころを紹介!ー栄光と没落、繁栄と衰退
古城街道にあるハイデルベルク城は、プファルツ選帝侯の居城でした。戦争と落雷で、現在は廃墟と化してしまった城ですが、廃墟なのにかつての栄光と繁栄を伺わせるほどに素晴らしく、一方で衰退と没落をも感じさせる城になっています。ここでは、そんなハイデルベルク城の見どころと歴史を紹介します。
古城街道にあるおなじみの超有名観光地ハイデルベルクにある城。プファルツ選帝候(Kurürst von der Pfalz)でもあるヴィッテルスバッハ(Wittelsbach)家の居城でした。
三十年戦争とプファルツ継承戦争で2度の破壊。
その後城を再建しようと試みましたが、今度は落雷にあって焼失。再建は断念され、廃墟の状態で保存されることになりました。
かつての栄華が偲ばれます。
歴史にもしもはないけれど、もしフランス軍の破壊工作を受けていなかったら、どんなに豪華な城だったのだろうか…。
城下から眺めあげる城の雄姿は、どのような輝きを誇っていたのだろうか…。
そんなことを思わずにはいられない城です。
マリエンベルク要塞(Festung Marienberg)
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マリエンベルク要塞(Festung Marienberg)の歴史と見どころを紹介!―司教領の要塞
ロマンティック街道、ヴュルツブルク市とマイン川を見下ろす山の上に立つマリエンベルク要塞。その歴史は古く、ケルト人の時代からここに砦がありました。中世以降は司教座となりましたが、司教と都市との対立が長く続いていました。ここでは、マリエンベルク要塞の見どころと歴史を紹介します。
ロマンティック街道の始点、ヴュルツブルク(Würzburg)にあるヴュルツブルク司教座として、8世紀からこの地域の行政の中心地でした。
中世時代のベルクフリートや城門から近世の稜堡まで、さまざまな時代の防衛設備を見ることができます。
博物館には、ドラクエの僧侶を連想させるような司祭服や武器、フランケンワインの生産地だけにぶどうの果汁絞り器などが展示されています。
エルツ城(Burg Eltz)
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エルツ城(Burg Eltz)の歴史と見どころを紹介!―破壊を免れた美しい中世の城
モーゼル川(Mosel)、正確にはその支流のエルツ川(Eltzbach)沿いにある城。 三方をエルツ川で囲まれ、高さ70mの岩山の上に立つ岩山城です。 城の立地岩山城城の分類…
城の最も古い部分は中世初期の頃から存在する古い歴史のある城であり、美しく絵になる城であるため世界中から観光客が訪れています。
一度も破壊されたことのない城ゆえに「難攻不落の城」と紹介されていることの多いエルツ城です。
しかし本当のところは、プファルツ継承戦争当時のエルツ一族の者がフランス軍の将校であったため破壊を免れているにすぎません。
破壊を免れたのは、当時の城主の政治力のおかげです。
決して難攻不落なわけではありません。落城したことはありませんが、降伏したことはあります。
マルクスブルク(Marksburg)
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マルクスブルク城(Marksburg)の歴史と見どころを紹介!―ドイツ城郭協会本部
ライン川を見下ろす山の頂上に立つマルクスブルク城は、度重なる戦争でも破壊を受けることなく、また、19世紀のロマン主義の改築も受けず、中世の姿を今に伝える城です。現在、マルクスブルク城にはドイツ城郭協会の本部が置かれ、研究と修繕作業の計画と実施活動が行われています。ここでは、マルクスブルク城の見どころと、歴史について紹介します。
ライン川下りをすると、右岸の山頂に見ることができる中世の城です。
戦争による被害も受けず、近世のロマン主義による改築もされなかったため、中世の姿を今に留める城です。
派手さはありませんが、一度も破壊されていない唯一のラインの城という希少性があります。
ドイツ城郭協会(Deutschen Burgenvereinigung)の本部が置かれており、マルクスブルク城だけでなく他の城も同様に、歴史を研究し、修繕計画を立てて実行し、記録する活動が日々行われています。
ハールブルク城(Burg Harburg)
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ハールブルク城(Burg Harburg)の見どころと歴史―南ドイツで最も古くて巨大な城
ドイツロマンティック街道にあるハールブルク城は、かつての帝国城砦。歴史が古いだけでなく、その城の規模も当時としては最大級。幾多の戦争に巻き込まれたものの、大規模破壊を受けることなく保存状態の良い城となっています。そんなハールブルク城の見どころと歴史を紹介します。
ロマンティック街道にある城なので、ご存知方も多いのではないでしょうか。
南ドイツで大きくて古くて保存状態の良い城の一つで、かつての帝国城砦。
長さ220m、幅は最大120m。シュタウフェン朝最大の宮廷であるヴィンプフェン城よりも大きな城です。
落とし格子に矢狭間に、銃孔、深井戸、歩廊など、中世の城の防御施設が一通り揃っており、軍事施設としての城、領主の生活の場としての城というものがどういうものなのか理解を深めることができます。
ホーエンツォレルン城(Burg Hohenzollern)
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ホーエンツォレルン城(Burg Hohenzollern)の歴史と見どころを紹介!―プロイセン王家発祥の城
後にプロイセン王家と成ったホーエンツォレルン家発祥の城は、ドイツ北部ではなく南部の山城です。ホーエンツオレルン城の見どころとともに、ホーエンツオレルン城およびホーエンツォレルン家の歴史を紹介します。
雲海の上にそびえ立つドイツの天空の城と紹介されることも多いホーエンツォレルン城。
後のプロイセン王家、ドイツ皇帝となったホーエンツォレルン家発祥のこの城は、ドイツ北部ではなく南部にあります。
中世の頃に建てられた城の跡は殆ど無く、19世紀のロマン主義の熱により新ゴシック様式で建てられた新しい城です。
コッヘム城(Reichsburg Cochem)
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帝国城砦コッヘム(Reichsburg Cochem)の歴史と見どころを紹介!―戦争による破壊からの復興
モーゼル川沿いの山の上に立つ帝国城砦コッヘムは、コッヘム城ともライヒスブルク城とも言われていますが、正しくは帝国城砦コッヘムです。コッヘム城は戦争でフランス軍に爆破され、瓦礫の山と化してしまいましたが、ベルリン商人の手によって復元され、今に至っています。ここではコッヘム城の見どころと歴史を紹介します。
八角形のベルクフリートが特徴的なコッヘム城。
帝国城砦が枕詞につくことが多いコッヘム城ですが、コッヘム城は数ある帝国城砦の一つに過ぎません。
コッヘム城も他のモーゼル川沿いの城と同じように、プファルツ継承戦争や同盟戦争で破壊されてしまいました。現在の城は19世紀のロマン主義の時代に再建されたものです。
現在この城は、ハーグ条約に基づく文化的記念物となっています。
ドイツの古城おすすめランキング11~20位
ノイシュヴァンシュタイン城(Schloss Neuschwanstein)
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ノイシュヴァンシュタイン城(Schloss Neuschwanstein)の歴史と見どころを紹介!―メルヘンの王城
ロマンティック街道の終点は、誰もが知る世界的に有名な新白鳥城ことノイシュヴァンシュタイン城(Schloss Neuschwanstein)。 城の立地山城城の種類シュロス城主の階級…
ロマンティック街道の終点にあるノイシュヴァンシュタイン城は、「ドイツの城」いったら多くの人が最初に思い浮かべる城ではないでしょうか。
バイエルン国王ルートヴィヒ二世狂気王が、自分が隠遁生活をするために私財をなげうって建てた別荘。
見た目の美しさから、ディズニーランドのシンデレラ城を始め、ファンタジー作品の多くでモデルとされています。
ランキングが低いのは、見てくれだけで城としての機能がないから
ザールブルク城(Saalburg)
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ザールブルク城(Kastell Saalburg)の歴史と見どころを紹介!ー古代ローマを守る国境城塞
ザールブルク城砦は、ローマ帝国とゲルマニアの国境に築かれた国境城砦です。ローマ帝国は国境を監視するためにリメスを築き、監視塔を築き、城砦を築き、監視していました。ローマ帝国の国境城砦であるザールブルク城砦にはリメスや浴場跡、発掘された兵士たちの日常生活品などが展示されており、ドイツにいながらにして古代ローマを知ることができます。
ザールブルク城は、古代ローマ時代、この地にあったローマ軍の砦を復元したもの。
ローマとゲルマニアの国境にはリメス(Limes)という国境城壁が走り、見張り塔が立てられ、要所要所にはカステルとよばれる砦が築かれました。
城だけでなく、中世ヨーロッパの世界とはまた違う、古代ローマの人々の暮らしが垣間見える展示があります。
また、ザールブルク城には砦の他にリメスを復元したものがあり、リメスに沿ったハイキングコースが整備されています。
グッテンベルク城(Burg Guttenberg)
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グッテンベルク城(Burg Guttenberg)ハスマースハイム(Haßmersheim)の歴史と見どころを紹介!―ドイツ…
古城街道にあるグッテンベルク城は、ネッカー川沿いの城としては珍しく、一度も破壊されたことのない城です。現在も男爵様ご一家がお住いになられており、ツヴィンガーはドイツ鷲鷹観測所として猛禽類の保護や研究が行われています。ここでは、グッテンベルク城の見どころと歴史を紹介します。
グッテンベルク城は、古城街道はネッカー川沿いにある中世の騎士の城です。
周辺の城はドイツ農民戦争、三十年戦争、プファルツ継承戦争でことごとく破壊されてしまっていますが、グッテンベルク城はそのような中で一度も破壊を受けなかった希少な城です。
ドイツワシタカ観測所(Greifenwarte)の本拠地。城内には多くのワシタカ類やフクロウ類が飼育され、タイミングが合えばワシタカショーを見れます。
負傷した猛禽類を保護し、野生に戻す活動が行われています。
ロンネブルク城(Burg Ronneburg)
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ロンネブルク城(Ronneburg)の歴史と見どころを紹介!ー中世生活祭と騎士トーナメント祭
フランクフルトからほど近い場所にあるロンネブルク城は、城を利用して町おこしをしているのか、中世生活祭や騎士トーナメン祭など、中世イベントが頻繁に行われています。まるで中世ドイツのテーマパークのよう。中世生活祭と騎士トーナメント祭の様子を紹介します。
ロンネブルク城は中世の建築様式とルネサンス様式が融合し、20世紀になってフランクフルト近郊の観光地としてその魅力が再発見された場所。
中世関連のイベントが頻繁に行われ、まるで中世のテーマパークのよう。
中世生活祭や中世トーナメント祭では、訪れる観光客も中世風のコスプレをし、イベントを楽しむ姿が見られます。
中世ヨーロッパの騎士好きの人には、よだれが出そうなイベントがもりだくさん。
マールブルク城(Schloss Marburg)
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マールブルク城(Landgrafenchloss Marburg)の歴史と見どころを紹介!―グリム兄弟が学んだ街
メルヘン街道のグリム兄弟が学んだとされる大学のある街にあるマールブルク城。ヘッセン方伯の主要な居城として発展しました。現在はマールブルク大学附属博物館として、城の歴史だけでなく、ヘッセンの郷土史について興味深い展示があります。ここでは、ヘッセン史そのものともいえるマールブルク城の見どころと歴史を紹介します。
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