社会制度– category –
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騎士叙任式(Ritterschlag)ー少年が騎士の仲間入りをするための儀式
騎士を目指す少年が棋士になるためには、ページ(Page:騎士見習い、小姓)として主君に仕え、修行する必要がありました。 そこで能力を認められれば、20歳ごろに正式な騎士叙任、いわゆる刀礼(Rittershclag)・アコレード(Accolade)を経て、騎士の仲間... -
国王選挙と王位継承‐血統主義と選挙原理の間
万世一系の日本の皇室とは異なり、中世ヨーロッパにおいて国王は諸侯による選挙で選ばれるものでした。 【選挙制と世襲制を揺れ動くドイツ国王】 国王と言えば、後の時代では最強主君になりますが、中世初期のヨーロッパでは、国王は必ずしも最高主君では... -
中世の封建制度と騎士階級の深い関係
封建制度は、中世に始まりました。 封建制度は、もともとはフランク王国が戦闘力の高い重装騎兵を調達する方法として生み出したものです。 関連:フランク軍の重装騎兵ー騎士の始まり 皇帝オットー二世は981年に約2千の重装騎兵、約4千の盾持ちから成る軍... -
フランク軍の重装騎兵ー騎士の始まり
ヨーロッパの騎士道は,中世にその起源があります。カール・マルテルがイスラム軍の侵攻に対抗するために「フランクの重装騎兵」を誕生させました。フランクの重装騎兵に騎士の起源をみることができます。 -
ギルド(Zunft)-その既得権益と掟
ヨーロッパ中世的世界観のゲームでも,ギルドという言葉が登場します。ヨーロッパ中世で実在した「ギルド」という組織は,一体どのようなものだったのでしょうか。 ギルドとは中世から近世にかけて存在した商工業者の職人組合で,ドイツでは19世紀頃まで,... -
選帝侯(Kurfürst)-その権力は国王より強い?
皇帝およびドイツ国王を選ぶ選挙権を持つ封建領主および聖職者を特に選帝侯といいます。 日本では天皇家に生まれた者の中から世襲制で天皇が選ばれるのに対し,中世ドイツ国王は世襲ではなく選挙で選ばれていました。 【選帝侯構成員】 各選帝侯には,宮内... -
国境を守る辺境伯(Markgraf)とは
辺境伯は8世紀から11世紀の終わりにかけて,国境地域や辺境地域の領主に与えられた称号です。 その後,この称号は本来の国土防衛とは関係なく,帝国の特定の地位にある貴族称号となりました。 神聖ローマ帝国では,辺境伯は事実上公爵と同等の地位にあり,... -
中世ドイツ貴族(Adel)階級の始まりと歴史
城に住んでいるのは、お姫様や王子様といった貴族よね。憧れちゃうわ~。貴族はどうやって貴族になったの? 城に住んでいるから貴族なのではなく、貴族は社会的特権階級です。独自の生活様式、風習、倫理観を持った社会階級です。 貴族の起こりは国により... -
方伯(Landgraf)
ラテン語で表現すると,lantgravius または comes terrae と言います。 侯爵の称号で,単なる伯爵の称号よりは上です。 遅くとも中世後期以降の神聖ローマ帝国では,方伯,辺境伯,および一部の宮中伯は帝国君主の一員であり,事実上,公爵として扱われる... -
城伯(Burggraf)―帝国城塞の管理人
中世貴族の称号である役職名である城伯。城伯とは、一体どのような役職だったのでしょうか。プロイセン王家ことホーエンツォレルン家はニュルンベルク城伯になったのを足がかりに拡大し、最後はドイツ皇帝にまで上り詰めています。
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