ライン川中州に建つプファルツグラーフェンシュタイン城(Zollburg Pfalzgrafenstein)

Pfaltz ラインラント・プファルツ州

通称プファルツ城。正式名称のプファルツグラーフェンシュタインよりも,おそらくプファルツ城の方が人口に膾炙しているのではないでしょうか。

ライン川の中洲に立つ,五角形の税関城。ここでライン川を航行する船から通行税を巻き上げていました。

ライン川下りをする際にはこの横を通り,川の真ん中に立っているので非常によく目立ちます。

城自体はいたってシンプルな構造をしています。

ライン川下りをする方法について下記ページで案内しています。ぜひ,ライン川のクルージングを楽しんでください。

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プファルツ城の歴史については下記ページで紹介しています。

プファルツグラーフェンシュタイン城(Zollburg Pfalzgrafenstein)の歴史
通称プファルツ城。正式名称のプファルツグラーフェンシュタインよりも,おそらくプファルツ城の方が人口に膾炙している。ライン川の中洲に立つ,五角形の税関城。ここでライン川を航行する船から通行税を巻き上げていました。ライン川下りをする際...

プファルツグラーフェンシュタイン城は,マルクスブルクと同様に,戦争行為による損傷や破壊を受けていないライン川の城です。

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プファルツ城の見どころ

川の中州に立っているその光景は,それだけでかなり不思議な感じがします。五角形のとんがった先を川上に向けた船のような形をしています。

中州に城を構えて,武装しているので,通行する船は税金をちゃんと納めざるを得なかったという立地が見て取れます。

Burg Pfalzgrafenstein HD 2017

プファルツ城の訪問記

カウプ(Kaub)側に船着き場があります。船着き場にはプファルツ城行の船だという標識が立っており,運行時間も書いてありました。30分毎に運行しているようです。

船賃を払って船に乗って,いざ中州へ。

こうして中州に立ってみると,やはりなんか不思議な感じがします。中州とは言っても,この部分だけちょうど岩盤が突出しており,城はその岩盤の上に立っているので地盤は安定していることが分かります。

河原の石は日本の河原の石のイメージと全く違っていて面白い。日本の河原の石は丸いのに,ここのは平べったい形をしています。川の流れが穏やかだから,こういう形になるのでしょう。

落し格子ある門をくぐりぬけると,そこは感じのいい中庭。

入り口を入ってすぐ右でフレンドリーなおじちゃんが店番をしていました。

「ドイツ語がいい?英語がいい?」

と聞かれたので,駄目元で

「ヤパーニッシュ(日本語)」

と答えると,

「じゃあ,ここに日本語の案内があるからね。日本語だけど,ちょっぴりドイツ語が入っちゃっているけど。まずはじめに,奥の左にある階段を上って,(中略),ここを入ったすぐのところにパン焼窯があって,(中略),と見てきてね。終わったら,この案内は返してね。」

案内の用紙は帰りに返却しなくてはならないようです。貸してくれた用紙は確かに日本語でしたが,所々訳しきれておらずドイツ語のままの記載されていました。Wehrgang(張り出し歩廊のこと)とか。

城の案内看板はドイツ語表記なので,こういうのはドイツ語のままでも問題ないといえば問題ないですね。

まずは狭い右回りの螺旋階段を上って下側の張出し歩廊(Wehrgang)をぐるりと回る。

大砲を構えた所,カタパルトを構えた所等など,武器は置いてないけどそれに合わせた数種類の矢狭間を見物します。蓋がされているので,外からは見えません。

上流側にある部屋には大砲が展示してあります。昔はこの大砲を構えて,通りがかる船を脅かしていたんでしょうね。他にはいくつかの小部屋があり,質素ではあるけど感じのいい宝箱や椅子,テーブル類が置かれていました。

更に螺旋階段を上って上側の歩廊に行く。サーベル,ツヴァイハンダー,槍類が置いてあった。ガラスケースに入れられているサーベルはよいのですが,槍は全部錆びてます。川の中州だけに,湿気が多いからケースに入っていないと錆びてしまうのでしょうね。

この城から発掘されたという弾丸のかけらもありました。

小さな橋を渡って,中央のベルクフリートに入ります。入った真正面にはパン焼き釜戸。その後ろに上に登る階段への小さな入り口があったので,入って右螺旋の急で狭い階段を上る。太ったドイツ人って,ここを通れるのか?かなり無理があるような気がする。昔はきっとみんな痩せていたから大丈夫だったに違いない。

最上階は,そこそこ眺めが良いです。そこからライン川を航行する船を眺めるのも気持ちが良い。ここから通る船を監視し,もれなく通行税を取ることができるようにしていたのでしょう。

ベルクフリート内部の階段は人のすれ違いが出来ません。すれ違うための待避所が設けられているので,団体が来たときは団体が登りきるまで待ちます。

牢獄塔の上の部分は鉄格子で蓋がされています。通行税を支払わずに捕らえられた商人を紐で縛って,滑車を使って中に入れたのだそうです。下の歩廊からは牢獄塔へは小さな窓がついており,ここから囚人に食べ物を紐から吊るして与えていたようです。

牢獄の空間は,何度見ても暗くて狭くて気が狂いそうな空間です。おまけにこの城の牢獄は水面にいかだが浮かべてあるだけです。下に地面ではなくて,水。考えただけでも背筋が凍ります。

台所は釜戸が1つしかなくてこじんまりとしています。その隣には質素な食堂。

一通り見るだけで十分時間が過ぎていきました。お土産をちょこちょこっと買って,外へ出て帰りの船を待ちました。

プファルツ城への行き方

島へ行く船はカウプ側から30分ごとに出ています。(城しかない島に行くんだから,城の入場料と一緒にしてしまえば良いのに,なぜ城の入場料と船賃が別なのかと,いつも疑問に思う)

プファルツ城の開館案内

1月~2月10:00~17:00週末のみの営業
3月10:00~17:00火曜日~日曜日
4月~10月10:00~18:00火曜日~日曜日
11月10:00~17:00週末のみの営業
12月休館休館
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