フランケンシュタイン城廃墟（プファルツ）（Burgruine Frankenstein）

ラインラント・プファルツ州のフランケンシュタインという名の町にある、その名もフランケンシュタイン城。

なお、フランケンシュタインという名の城は他にダルムシュタット近郊のオーデンヴァルトとオーストリアにもあります。
それゆえ、城の名前の後に所在地をつけて区別します。

今回紹介する城はプファルツにあるので、フランケンシュタイン城（プファルツ）になります。

ドイツにあるもう一つのフランケンシュタイン城（オーデンヴァルト）があります。

フランケンシュタインといえば、怪物フランケンシュタイン。怪物フランケンシュタインにまつわる話も紹介しています。怪物フランケンシュタインに関しては、もう一つのフランケンシュタイン城（オーデンヴァルト）に伝わるお話が参考にされているといわれています。

フランケンシュタイン城（プファルツ）の見どころ

フランケンシュタイン城は戦争により破壊されたことのない中世のブルクです。

岩山上のわずかな空間と急斜面に、いろいろな建築家により巧みに建築されています。

城から眺める美しい渓谷が素晴らしいです。

城主はここから，美しい領地を眺めていたのでしょうね。

フランケンシュタイン城への行き方

駅から近く，徒歩で行くことも可能です。

また，城の隣に無料駐車場もあり，車で近づくことも可能です。

フランケンシュタイン城の歴史年表

1930年

リンブルク（Linburg）修道院が皇帝コンラート3世（Konrad II.）によりプファルツを所有することになりました
当時重要な街道であったメッツからシュパイヤーを結ぶ街道を保護し、城からデュルクハイムやヴォルムスへと結ぶ街道を監視していました。
世俗的な役所としてではなく、精神的な役所でもありました。

シュタウフェン朝時代

城の一番古い部分は四角形をしたベルクフリートの下の部分です。粗く丸みを帯びた隆起のある石で構成されていることから、シュタウフェン朝時代（12世紀前半）であることを物語っています。

1200年ごろ

ライニゲン伯爵が城代に就きました。リンブルク修道院から封土として与えられました。

1301年

ベルクフリートの隣に城が建設されました。土地とベルクフリートはリンブルク修道院の所有するものであり、ブルクはライニゲン伯爵の所有です。
ライニゲン館は3つの部分からなります。急勾配の斜面に立つが、高さはすべて同じになっています。礼拝堂館、5階建てのホール館、住居館です。

1390年

ブルクの半分がディーター・フォン・インゼルトハイム（Dieter von Inseltheim）に売られ、封建領主のリンブルク修道院はこのことをほとんど確認していませんでした。
新しい城主は新しい城を建て、建物の両側に階段を設けてベルクフリートに行けるようにしてしまいました。

1414年から1416年

城の部分はの間にナッサウ・ザールブリュッケンとライニゲン・ハルデンブルガーのものになりましたが、インゼルトハイムは共同所有者として残りました。

1418年

共同所有の契約がなくなり、インゼルトハイムは城の1/3を所有することとなりました。

15世紀

近代的武器に対抗するためにツヴィンガーが建築されました。そしてプファルツ伯フリードリッヒとツヴァイブリュッケン伯の争いが起こり、ライニゲンは争いに巻き込まれました。

1525年

農民戦争の爪痕も残り、1560年以降ブルクにはもう住むことができなくなってしまいました。

1703年

フランス軍が横切り、礼拝堂でのミサを妨害していたらしいです。