古城街道,ネッカー川沿いにある山城です。シュタイフェン朝時代,王朝のあるバート・ヴィンプフェン(Bad Wimpfen)を守るために建てられた城です。
シュタウフェン朝時代からある城で,一度も破壊されたことのない城です。
シュタウフェン朝のフォークトがこの城に居住していましたが,1449年にハンス・フォン・ゲミンゲン(Hans von Gemingen)が購入して以来,現在もゲミンゲン男爵家がこの城に住んでいます。今でも家族で大切にこの城を管理なされているようです。
グッテンベルク城の見どころ
プライベート空間以外は博物館として公開もされています。訪れると城の一部に生活臭の漂う場所があるので,少し驚きます。
シュロスなら現在も住んでいるのはよくあることですが,ブルクでは珍しいですね。内部はたぶん今風に改装されているとは思います。
山城であるため眺めがよく,レストランで眺望を楽しみながら食事するのも良いです。ここは騎士風料理に力が入っていました。
ここも中世祭りがあるようです。馬小屋がホテルになっているようです。スタッフが中世風の服装をしてたり,料理も騎士気分を味わえるようになっています。
礼拝堂で結婚式も挙げられるらしいです。
鷹狩り
ツヴィンガーの部分が鷲鷹園になっており,城内に様々なワシタカ類とフクロウ類が飼われています。時間が合えば鷹狩りショウも楽しむことができます。
残念ながら,私が訪れたときはちょうど終わった後でした。かっこいい鷹狩りを見物したかったです。
グッテンベルク城への行き方
車で行く場合
A6またはB27を利用して行きます。無料駐車場があり,そこから徒歩約10分で城にたどり着けます。
公共交通機関を利用して行く場合
最寄り駅はグンデルスハイムGundelsheim (Württemberg)駅です。
駅からバスに乗り,Haltestelle Neckarmühlbach Ortで降り,そこから徒歩約15分です。
グッテンベルク城の歴史年表
ドイツ農民戦争,三十年戦争,プファルツ継承戦争など,周辺の城はこれらの戦争でことごとく破壊されています。
しかしグッテンベルク城は,軍隊がグッテンベルクに到達する前に敗れるなど幸運に恵まれたため,戦争による破壊を受けたことがありません。
そして現在も中世から続く騎士の家系が住まわれているという貴重な城となっています。
- 12世紀
- 神聖ローマ皇帝フリードリッヒ一世(赤髭王)がヴィンプフェン(Wimpfen)に王宮を建設しました。グッテンベルク城はネッカー川左岸を守るために建てられました。高さ40mの盾城壁はこの時代に由来します。
- 13世紀
- ベルクフリートが建てられます。ブルクを管理するため,皇帝はフォークトを置き,ヴァインスベルク(Weinsberg)の領主が就きます。
- 1393年
- 礼拝堂を立てます。
- 1449年
- ハンス・フォン・グッテンベルクがヴァインスベルクより城を購入します。ヴァインスベルクは帝国騎士であることの仕事に耐えきれなくなり,手放すことにしたのです。
- 1947年
- 博物館およびレストランがオープンします
- 1971年
- ドイツ猛禽保護(Deutsche Greifenwarte)がグッテンベルク城に本拠地を置きます。負傷した猛禽類を保護したり,繁殖させて野生に戻す活動を行っています。
