バルデルン城（Schloss Baldern）

シュベービッシュ・アルプの東側（Schwäbischen Alb），ボップフィンゲン（Bopfingen）にあるバロック様式の山城です。

古城街道とロマンティック街道の交点であるローテンブルク・オプ・デア・タウバー（Rothenburg ob der Tauber）から南に約50kmのところにあります。

ロマンティック街道にあるハールブルク城（Burg Hauburg）とヴァラーシュタイン城（Schloss Wallerstein）の城主と同じエッティンゲン・ヴァラーシュタイン（Oettingen-Wallerstein）侯爵家が所有する城です。ハールブルク城とヴァラーシュタイン城については，以下をご覧ください。

ハールブルク城とヴァラーシュタイン城はバイエルン州になりますが，このバルデルン城はバーデン・ヴュルテンベルク州になります。

バルデルン城の見どころ

こじんまりとしたバロック様式の山城なので，遠くからでも城の美しさを堪能できます。

城と庭園はよく手入れされており，見どころの一つとなっています。城の内部を見学できるガイドツアーおよび庭園に入園するにはチケットが必要となります。

庭園とガイドチアーがセットになったチケットが便利です。また，（やや高値ではありますが）城の中庭にはカフェがあり，美しい城の中庭でゆったりとした時間を過ごすことができます。

ガイドツアー

ガイドツアーは毎日行われていますが，毎週土曜日は台所のガイドツアーも開催されています。

ガイドツアーは様々な調度品を見ることができることはもちろんですが，武器のコレクションが有名であり，これを見るためにもガイドツアーに参加する価値はあると思います。

バルデルン城への行き方

アウトバーン7号線からブンデス29号線に入ります。

城の麓に駐車場があります。

バルデルン城の歴史年表

11世紀中頃

この時期にブルクが最初のブルクが建てられたことがわかっています。

12世紀

バルドルフ・フォン・バルデルン（Baldorf von Baldern）の名前が文献に登場し，この頃にはバルデルンという名前が付いていたことが確認されています。

1215年

レーゲンスブルク司教（Bischof von Regensburg）はエルヴァンゲン（Ellwangen）修道院とバルデルンを交換します。以後，1803年までバルデルンの知行として維持されます。

1280年

ルードヴィッヒ五世・フォン・エッティンゲン（Graf Ludwig V. von Oettingen）伯爵がバルデルンの所有者となります。

1347年

城の改築が行われます。

1437年

この頃のブルクは戦争により廃墟になっており，1466年にブルクは抵当に入れられ，バイエルン・ランツフート（Bayern-Landshut）公爵に売られます。

1507年

エッティンゲン伯爵がブルクを買い戻します。

1602年

エッティンゲン家が3つの家計に分かれ，エッティンゲン・バルデルン家が確立します。

三十年戦争

何度も略奪され，陥落します。

1663年

独立した行政区としてのバルデルン伯爵領の中心地となります。

1718年

シュロスの建設が始まり，1737年に完成し，現在の姿となります。

1798年

エッティンゲン・バルデルン家が断絶し，所領はエッティンゲン・ヴァラーシュタイン侯爵家へと相続されます。

1870年

シュロスと庭園への道が整備されます。

1896年

バルデルン城が公開されます。

バルデルン城の営業案内

ガイドツアー

2019年は4月14日以降 火曜日～金曜日　13：00，14：00，15：00 土曜日，日曜日，祝日　11：00から17：00まで

シュロスカフェ

火曜日～金曜日　11：00～17：00 土曜日，日曜日，祝日　10：00～18：00

庭園

火曜日～金曜日　11：00～17：00 土曜日，日曜日，祝日　10：00～17：00