グナントシュタイン上は中部ザクセン山地のヴィーラ(Wyhra)谷の上にある中世の山城です。古くからある部分と,対象的に新しく復元された部分があります。
グナントシュタイン城は,ザクセン州にあるロマネスク様式のブルクの中で最も保存状態の良いものと考えられています。
16世紀前半の城主は宗教改革派と交流があり,早くから宗教改革に力を入れていたため,ゴシック様式の礼拝堂が見事に保管されています。現在はプロテスタントの礼拝堂として使用されています。
目次
グナントシュタイン城の見どころ
中世のロマネスク様式のベルクフリート,パラス,環状城壁および分厚い外壁を観ることができます。
正面から見える部分は新しく建築された部分ですが,その裏には中世時代からある無骨なロマネスク様式のブルク施設が存在しています。
中世時代の防御施設の保存状態が良いため,中世の頃の騎士の城がどのようなものであったのか,容易に想像できる城となっています。
高さ33mのベルクフリートには,高さ8mのところにベルクフリートへの入り口があり,かつてははしごを使って中に入っていました。
博物館には,16世紀から20世紀までのグラス,磁器,絵画,家具,武器などが展示されています。
後期ゴシック様式で地下室が要塞化されており,矢狭間が存在しています。火器を使用するために設けられたものであり,この部分からも防御できたことを示しています。
グナントシュタイン城へのアクセス
ドレスデンの西,ケムニッツの北西,フローブルク市(Stadt Frohburg)市の東部にあります。グナントシュタインのバスターミナルから260番の路線で行くことができます。
グナントシュタイン城の歴史年表
- 13世紀はじめ
- ディートリッヒ辺境伯(Markgraf Dietrich)に仕えるミニステリアーレのシュラーデバッハ家(Schladebach)家がこの地にブルクを建てました。正方形の環状城壁と住居塔のみのブルクです。城内にある井戸もこの時代のものです。
- 1220年~1230年
- 3階建てのパラスが建てられました。このパラスはザクセン州で最も保存状態の良いものの一つと考えられています。2階にはロマネスク様式の柱頭を持つ三重窓のあるホールがあります。
- 13世紀半ば
- 丸いベルクフリートが建てられました。敵に包囲されたときの避難所として使用できるようになっていました。しかしここが避難所として使用しなければならないような出来事はありませんでした。
- 14世紀
- 木組み建築だったパラスは頑丈な構造のものに改築され,ベルクフリートは増階されました。
- 1409年
- アインジーデル家(Einsiedel)がグナントシュタイン城と40の村々を継承します。アインジーデル家の統治が,以後500年続きます。
- 15世紀
- アインジーデル家はブルクを住みやすく増築し,城門,ゴシック様式の住居翼,北翼には古い城壁の間にゴシック様式の礼拝堂が建てられるなど,様々な増改築が行われました。この時代のブルクの姿は,現在のグナントシュタイン城の姿とほぼ一致します。
- 三十年戦争
- スウェーデン軍により,一部が破壊されました。終戦後,南翼が落雷により消失しました。
- 18世紀はじめ
- 損傷を受けた部分は修復され,内部は全面的に改装されました。
- 20世紀はじめ
- ハンス・フォン・アインジーデル(Hanns von Einsiedel)と娘シビラ・フォン・フリーゼン男爵夫人(Sibylla Freifrau von Friesen)は,城を改装して博物館を設立し,礼拝堂を公開しました。この夫妻が最後の私的所有者となります。第二次世界大戦後,土地改革及び城塞施設の国有化の過程で国家に没収されてしまったからです。
- 1990年
- 大規模な発掘調査が行われ,建物と内装を歴史的に正確に再構築できるようになりました。城のさまざまな部分がゆっくりと改修されていき,パラス,夫人の間,礼拝堂,ベルクフリート,新館といった城の施設が観光客に開放されています。
- 1992年以降
- ザクセン城館,城塞,庭園管理庁(Verwaltung Staatliche Schlösser, Burgen und Gärten Sachsens)の管理下に置かれます。
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