パラス(Palas)

ドイツの城の構造

城の基本構造の一つです。パラスは本館とも訳される建物で,城主の主な生活の場所になります。

ベルクフリートは万が一の時の防衛施設ですが,パラスは生活のための施設です。それでも一応防御性能はそれなりに持っています。

部屋の構成は時代や背景,城の規模により変わります。

生活のみならず,仕事場でもありました。衣類を製作したり,書類の管理などもここで行われています。

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1階

壁が厚く1階の部屋には扉や窓がなく,自然光が入らないようになっていました。1階には蔵,ワインセラー,井戸があり,たとえ包囲されても城の住人には十分な水が供給されるようになっていました。

それより下の階には牢獄があることもありました。

玄関

玄関は上層階にあり,木製の階段でつながっていました。

攻撃されにくいように階段は非常に狭くなっています。

騎士の間

小さな前室を通った先は大広間へと続きます。大広間は騎士の間と呼ばれていました。

片方の壁には大きな暖炉があり,テーブルとベンチが置かれていました。

床は藁を敷いたり,い草マットを敷いたりしていました。

パラスの中で最も広い部屋であるこの騎士の間は,客人をもてなすための応接室や食堂としての役割も果たしました。

居間や寝室

さらに上層階には,城主の家族用の居間と寝室がありました。

婦人の間(Kemenate)には,部屋の名前の由来となった暖炉があり,暖房のある貴重な部屋となっています。辞書的には婦人の間と訳されますが,居間や寝室として使用されました。

上層階への移動

初期の頃は,はしごを使用して登っていました。

時代が下ると,螺旋階段が使用されるようになりました。

片隅に落とし戸があり,ロープと滑車とウィンチがついていました。重たい荷物はこれを使用して持ち上げていました。