タウヌス山地(Taunus)北麗,ラーン川(Lahn)沿いにある,北のノイシュヴァンシュタインといわれる城です。ヴェツラー(Wetzlar)の南西10kmのところにあるブラウンフェルス(Braunfels)と言う小さな山奥の町に建っています
ブラウンフェルス城の歴史は以下をご覧ください。

ブラウンフェルス城の見どころ
北のノイシュバンシュタインともいわれる城の美しさ。ノイシュバンシュタイン城とは違い,矢狭間や落とし格子があるなど,防御機能を備えた城です。
シュロスと名がつくけれど,ブルクとしての機能を持っていることを見て取れます。城の調度品も上品で見ごたえあります。それでいて生活感があります。
ブラウンフェルス城の訪問記
城下町はドイツを代表する木組みの家々が並んでいました。

城は矢狭間とか跳ね出し狭間とか落し格子があって,シュロスだけどかなりブルクな感じがする城です。
城の内部の見学はガイドツアーのみです。山奥の小さな町の城にもかかわらす,ガイドツアーに参加するお客さんが意外と多かった印象があります。
まず中庭のようなところで簡単にお城の歴史を紹介されました。750年,この部分が最初に作られ...,そして次にこの部分が増築され...,そして城主は...。
そして現在でも人が住んでいることが説明されました。
最初の部屋は騎士の部屋(Rittersaal)。武器がたくさん置いてありました。今でこそこの部屋には窓があり,日が差し込んで暖かいのですが,昔はこの部屋には窓が無く寒かったという説明を受けました。
これは処刑用の剣にたくさんのツヴァイハンダー(Zweihander),フランベルジュ(flanberge)が1本。楯。ハルバード(Hallebarde)も実にたくさん置いてあり,穂先の形が微妙に違っていました。グレイヴ,ギサルメ,フレイル,ウォーアックス,……。
どれも飾り気の無いシンプルなもので,装飾品ではなく実践向きのもののように見えます。
奥にはランスを持って馬にまたがった騎士のマネキン,馬も騎士もフルプレートアーマーを装着していました。この騎士の前での説明では,鎧の長所や短所,戦いの仕方の説明を受けました。甲冑を付けて,武器を持って,かなり重たいということを数字を使って説明されました。
武器や騎士の説明が続きます。
次の部屋には巨大なシャンデリアと甲冑が1つ。それにたくさんの肖像画があります。
ガイドさんはここでも甲冑の前で騎士の説明をしていたのですが,当時の私のドイツ語力では悲しいかな「50キロ」ということしか理解できませんでした。肖像画を指差しながら,画家はイギリス,この人はオランダ,この人は...。
きっと家系の説明をしていたのだと思います。非常にインターナショナルな感じがします。でもおそらくヨーロッパの貴族はこれが普通なのでしょうね。
そしてまた次の部屋へ...とガイドツアーは続いていきます。
カーテンのかかったきれいな一角があったのですが,あそこに現在の城主様が住んでいるのでしょうか。
ブラウンフェルス城への行き方
アウトバーンの5号線をフランクフルト(Frankfurt a. M.)からギーゼン(Giessen)方面へ向かい,45号線をヴェツラー(Wetzlar)方面に乗り換えます。30番の降口で降り,ブンデス(Bundes)49号線をリンブルグ(Limburg)方面へと向かいます。フランクフルト・アム・マインから車で約1時間ほどのところです。
ブラウンフェルス城の営業案内
開館時間
4月~9月:8:00~17:30
10月~3月:9:00~16:30
年中無休
見学はガイドツアーのみ
所有者
Marie Gabrielle Gräfin von Oppersdorff Solms-Braunfels
