ロマネスク(Romanik)建築とは

ロマネスク様式とは,中世ヨーロッパの建築,芸術の様式を指します。

ドイツの観光街道の一つとして,ロマネスク街道(Straße der Romanik)があります。ロマンチック街道(Romantische Straße)とは似て非なるものなので,間違えないようにしましょう。ロマネスク街道はザクセン・アンハルト州をほぼ一周するような街道となっています。

ロマネスク様式はゴシック様式の前の時代になります。

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ロマネスク時代は5世紀のローマ帝国没落以来,ヨーロッパ全体で起こった最初の芸術活動の時代となります。

ロマネスク建築は950/960年頃から始まったとされ,ヨーロッパ各地に見られるようになります。フランスでは1140年頃にはゴシック建築に変わりますが,ドイツでは1230年頃となります。

13世紀後半の建物の多くは,ロマネスク様式とゴシック様式の両方の要素を併せ持つ建物が多くなっています。

ロマネスクという言葉は,半円アーチ型の様式を表すために19世紀頃から使われ始めた言葉です。ローマ建築との関連性を示す言葉として選ばれました。

目次

ロマネスク建築の特徴

ロマネスク芸術のマグデブルク(Magdeburg)とヒルデスハイム(Hildesheim)を中心に栄えました。

完全なる石造り建築

ロマネスク以前の建築物は,石造りの壁はできても屋根を作ることができず,屋根だけは木造であることが一般的でした。

しかしロマネスク時代になると,半円筒状または半円筒が交差した形の石造りの屋根を作ることができるようになりました。

完全なる石造り建築が可能となったのです。ひじょうに画期的なことです。

木製の屋根とは違い,石造りの屋根を支えるために壁面を厚くし,窓は小さく,建物の高さはあまり高くしないことが条件となります。

必然的に,建物の外観はずんぐりした形になり,窓が小さいので内部は薄暗くなります。

キリスト教布教に役立ったロマネスク建築

修道院は,オットー朝ルネッサンス建築と芸術の原動力となりました。

当時のヨーロッパ情勢は,北からノルマン人が河川を昇って付近の村々を襲撃し,東からはマジャール人の侵入がありました。

このような背景から,当時の人々の心をとらえたのは,終末を説く「ヨハネ黙示録」でした。

日本の末法思想もそれに近かったのかもしれませんが,ヨーロッパの人々は身近に危険が迫っていたため,それだけ「世も末」だと思っていたことでしょう。それだけ神に救いを求めていたことでしょう。

そんな終末思想には,薄暗いロマネスク建築は大いに役立ちました。

重苦しく薄暗い教会の中で,ろうそくを灯して豪華な典礼を行えば,効果満点です。

暗闇の中に見える明るい灯火は,キリスト教だと見せつけるのに,ロマネスク様式はうってつけでした。窓が少ない壁面に,絵画や彫刻でキリスト教の教えをわかりやすく描くことができました。

代表的なロマネスク建築

ゴシック建築と比べると,巨大ではありますがかなり背が低いことが分かります。

トリアー大聖堂

シュパイヤー大聖堂

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