アルテンブルク(Altenburg)という名の城は他にもあり,区別のために()してチューリンゲンを併記します。
チューリンゲンのほか,ヘッセン州のアルスフェルト,バイエルン,スイス,オーストリアにあります。
アルテンブルク城(チューリンゲン)は,かつてのザクセン・アルテンブルク公爵のレジデンツシュロスでした。
城は1455年からこの地にあります。
斑岩の上に立つ城です。
現在,シュロス博物館およびトランプ博物館(Spielkartemuseum)としても使用されています。
アルテンブルク城の見どころ
アルテンブルク城のさまざまな施設が音楽とともに紹介されています。
映像からこの素敵な城の魅力が伝わってくるのではないでしょうか。
ハウスマン塔(Hausmannturm)
12世紀に建てられたベルクフリートで,城の中心部となります。
もともと7つ塔があったようですが,今はこの塔が残存するのみです。
塔の内部にはユカがなく,螺旋階段で塔の部屋へと登ります。
フラッシェ(Flasche:ボトルの意)
1080年に建てられたとされる塔です。
ロマネスク様式の住居と歩廊が見て取れます。
城の北と東側は,中世の頃の環状城壁と中世後期のツヴィンガー城壁との複合施設となっています。
コープス・ド・ロジス(Corps de Logis)
城の正面となるルネッサンス様式の建物です。16世紀に建てられました。
そこからアーケードギャラリーやイベントホールへとつながっています。
火災で消失してしまい,現在の建物はその後再建されたものです。
教会のパイプオルガン
1735年から1739年にかけて製作されたこのオルガンは,バッハやクレブスらが演奏していました。
アルテンブルク城へのアクセス
駅から徒歩約20分のところにあります。
また,駅からバス路線I,L,S,Wで市街地方面に向かうと良いようです。
近くに駐車場が点在しており,車で行く場合はそれらの駐車場にとめると良いでしょう。
アルテンブルク城の歴史年表
976年に皇帝オットー三世が滞在したのを始めとして,ロタール三世,コンラート三世,ハインリッヒ六世,オットー四世,フリードリッヒ二世(後のフリードリッヒ一世(赤髭王))と,12世紀まで歴代皇帝が滞在するカイザープファルツでした。
- 1180年
- 皇帝フリードリッヒ一世(赤髭王)は,アルテンブルクをオットー・フォン・ヴィッテルスバッハ宮邸伯(Pfalzgraf Otto von Wittelsbach)に封土として与えました。
- 1147年から1329年
- アルテンブルク城伯が帝国宮殿アルテンブルクと領地を管理していました。
- 1455年
- エルンスト王子とアルプレヒト王子が騎士クンツ・フォン・カウフンゲン(Kunz on Kauffungen)に誘拐される事件が起こる。
- 17世紀
- ザクセン・ゴータ・アルテンブルク(Sachsen-Gotha-Altenburg)公爵のものとなります。
- 1706年から1744年
- フリードリッヒ二世およびフリードリッヒ三世公爵により,アルテンブルクはシュロスへと改築されます。
- 1868年
- プリンツェンパラス(Prinzenpalas)と穀物倉(Kornhaus)を消失する火災があり,消防士が6人亡くなりました。
- 1918年
- アルテンブルク市が城を使用するようになります。
- 1943年
- エルンスト二世公爵より,アルテンブルク城が正式に市に寄贈されます。
アルテンブルク城の営業案内
- 開館時間
- 11月1日~4月30日:10:00~17:00
5月1日~10月31日:10:00~18:00
いずれも月曜休館