ノイエンブルク城はロマネスク街道(Romanikstraße)にある城です。
ライプツィヒ(Leipzig)とエアフルト(Erfurt)間の真ん中あたり,ナウムブルク(Naumburg)の北約7km,ウンシュトルト川(Unstrut)の東岸にある台地の上に立つ山城になります。
チューリンゲン方伯(ルドヴィング(Ludowing家)の城の中で最も大きく,古くて重要な城の一つです。
ノイエンブルクは,ドイツ語で新しい(neu)城(Burg)という意味です。しかし城のどの部分を指して新しいと言っているのか,実は分かっていません。
目次
ノイエンブルク城の見どころ
チューリンゲンに嫁いできたハンガリー王女の聖エリザベート(Heilige Elizabeth)に関する展示があります。
ノイエンブルク城のあるフライブルク(Fryburg)にも,聖エリザベートを関した古い教会があります。
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二重の礼拝堂
ロマネスク様式の二重の礼拝堂(Doppelkapelle)はカイザーブルクにもありました。
シュタウフェン朝時代に特徴的なもので,下の階は城の召使いたちが,上の階は領主一家が礼拝に使用する部屋となっています。
下の階は簡素な造りになっており,上の階は豪華な造りになっています。
たいてい,下々の者が礼拝する場所は寒く,領主一家が礼拝する場所は暖炉があったりして,ぬくぬくと礼拝できるようになっています。
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ワイン博物館
ザーレ川(Saale)とウンシュトルト川には多くのワイン醸造所があります。
ワイン博物館では,ドイツ中部のワイン文化を紹介しています。
ぶどう果汁を絞り出す装置,バッカスの置物等,ワインに関する展示があります。
ノイエンブルク城へのアクセス
ノイエンブルク城の歴史年表
- 1030年頃
- ルドヴィング家がマインフランケンからチューリンゲンに渡ってきたと考えられています。
- 1085年
- この地にブルクが建設されたのは,宮廷伯フリードリッヒ三世・フォン・ゴセック(Frieflich II. von Goseck)の未亡人アーデルハイド(Adelheid)がルードヴィッヒ・デア・シュプリンガー(Ludwig der Springer)と結婚して少し後のことです。
環状城壁が築かれ,現在でも8mの高さが維持されています。 - 1247年
- チューリンゲン方伯家が断絶します。
- 1440年
- ザクセン公ヴィルヘルム三世(Herzog Willhelm II. von Sachsen)の下,再び城の建築活動がみられるようになります。
- 1485年
- ライプツィヒ分割により,ノイエンブルク城はフライブルク市とともにヴェッティン家のアルベルト系の支配下に置かれることになるます。
- 16世紀なかば
- ザクセン選帝侯アウグスト(Kurfürst August von Sachsen)は,城を狩猟用に改築しました。
- 1770年
- 州政府に移管されました。
- 1815年
- ウィーン会議により,建物と所有地がプロイセンの国有資産となりました。この頃から,観光地としての人気が出てきました。
- 1840年頃
- 保存活動が行われるようになり,二重の礼拝堂などの修復が行われました。
- 1935年
- 博物館が設立されます
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