ハンブルク(Hanburg)の南約100km,リューネブルク平原の南部にある小さな町にある美しい城です。
ブラウンシュヴァイク・リューネブルク公爵(Herzöge von Braunschweig-Lüneburg)家の城でした。後のハノーファー王家です。
目次
ツェレ城の見どころ
北ドイツに多い平城で,元水城です。四翼から成る城の平面図は長方形をしています。
内部は建設時期の違いから,ゴシック様式,ルネッサンス様式,バロック様式を見ることができます。
城だけでなく,城下町とセットで楽しめます。古くは城と城下町は水路の上を渡る橋だけでつながっており,城下町もまた城壁と水路に囲まれていた構造のを見ることができるからです。
城の周囲の水堀はしっかり残っており,城塞都市を取り囲んでいた堀は現在も水路として残っています。城壁こそないものの,通り名にその名残があります。
よく手入れされた城の庭園も美しく,天気のいい日にここを散歩するのはとても気持ちがいいに違いありません。
宮殿博物館
博物館への入場は有料になります。ガイドツアー付きの見学は,別途料金が必要となります。
公爵家の居城だけに,肖像画が充実しています。
ツェレ城へのアクセス
ハノーファーからツェレへ行く鉄道があります。ツェレ駅からシュロスへは徒歩20分ぐらいです。
ツェレ城の歴史年表
- 980年
- ブルノン伯爵家がアラー川(Aller)の浅瀬を防衛するための防衛塔をこの地に建設したことから歴史が始まります。「Kellu」と記録には記されています。
- 1292年
- オットー二世リューネブルク公爵は防衛施設をう増築しました。地下貯蔵室が見張り塔の下に設けられます。その名残が現在のシュロス劇場にみることができます。
- 1378年
- リューネブルク継承戦争(Lüneburger Erbfolgekrieg)が起こります。ブラウンシュヴァイク・リューネブルク公爵(Herzöge von Braunschweig-Lüneburg)家の所有となり,城壁や堀など防衛施設が拡張されます。
- 1485年
- シュロス礼拝堂が奉納されます
- 1530年
- エルンスト一世により,ルネッサンス様式の装飾が施されます。
- 1520年から1560年
- 城壁に稜堡が建設されます。この時代に城は四翼の長方形の城となりました。
- 1670年
- ゲオルグ・ヴィルヘルム(Georg Willhelm)公爵がルネッサンス様式からバロック様式へと変更させていきます。現在の城はこの時代の城とほとんど変わっていません。
- 1705年
- ゲオルグ・ウィルヘルムは後継者がいなかったため,リューネブルク公爵(Fürstentum Lüneburg)がこの地を引き継ぎます。後のハノーファー王家です。
- 19世紀
- ハノーファー王家の夏の居城として使用されます。
- 1978年から1981年
- 場内と礼拝堂が改装され,見学が可能になりました。
ツェレ城の営業案内
開館時間
5月~10月およびアドヴェントの週末
10:00~17:00
11月~4月
11:00~16:00
ガイドツアー
4月~10月およびアドヴェントの週末
火~金曜日および日曜日 11:00,13:00,15:00
土曜日 11:0~15:00で毎時間
11月~3月
火~金曜日 12:00,14:00
土,日曜日 12:00,13:00,14:00