中世は、今のようにスマホやゲーム機はありません。楽しいテーマパークだってありません。
中世の人たちだって、遊ぶことはあるよね?
もちろん、中世の人たちだって、仕事や勉強ばかりでなく、時には思い切って遊ぶことだってあったよ
日々の辛い仕事を乗り切るには、楽しい遊びの時間は重要です。
日曜日や祝日は、普段の日常とは違い、娯楽を楽しむ時間がありました。
今のようにいつでも簡単に遊べるスマホやゲーム機といったものはありませんが、今の時代と変わらぬ遊びもありました。
子どもたちの遊びといえば、
- ままごとあそび
- 鬼ごっこ
- かくれんぼ
これらは洋の東西を問いません。
また、大人たちだって遊びの時間は重要です。仲間たちとワイワイガヤガヤ、楽しい時間を過ごします。
本記事では、中世ヨーロッパの子どもたちがどんなことをして遊んでいたのか、また、大人たちが夢中になった遊びについて詳しく紹介します。
中世の子どもたちの遊び
小さい子どもは遊ぶのが仕事です。今も昔も、子どもは一日中遊んでいます。
気候がよくて天気の良い日は外で遊びます。外で遊べない時は家の中で遊びます。子どもは遊びの天才です。
室内遊び
今のようなリカちゃん人形はバービー人形、シルバニアファミリーといった立派な人形はありませんでしたが、木や粘土で作った簡素な人形で、おままごと遊びをしました。
リアルな人形でなくても、雰囲気がわかれば材質は何だって良いの
男の子たちは、コマ,ピンホイール、木馬やビー玉で遊びました。
屋外遊び
外では目隠し鬼、鬼ごっこ、かくれんぼ、縄跳びが大好きでした。
城は、格好の遊び場です。
冬は大人たちと一緒に、凍った池でアイススケートを楽しみました。スケート靴は、木靴に動物の骨で作ったライナーを取り付け、長い棒で突き飛ばし合いました。
さすがドイツ。温暖な日本でアイススケートはない
騎士として剣術の練習を始めていた少年たちは、遊びなんだか訓練なんだかわからないような、チャンバラごっこを楽しみました。
中世の大人たちの遊び
室内遊び
年長の子どもや大人に最も人気があったのは,バックギャモンとして知られるトリックトラック(Tricktrack)です。
他にもチェスやチェッカー等のボードゲームが、中世ヨーロッパの城で楽しまれたことが知られています。
ドミノには様々なバリエーションがあり、木や焼き土で造られていました。
賭博ゲーム
長い冬の夜など、馬や土地をかけたサイコロ賭博が貴族の間でひじょうに人気があり、教会からお叱りを受けるほどに貴族たちは熱中しました。
教会は何度も賭博禁止令を出しましたが、素直に聞くような騎士ではありません。
ギャンブルで身を滅ぼす輩がいるのは昔から
ギャンブル依存症は、いくら教会が禁止令を出そうが、どうしようもありません。
屋外遊び
天気のいい日曜日や祝日は、城の住人や近隣の都市や村の人々が集まり、城の中庭や城の前の広場でゲームをしました。
豚の膀胱にえんどう豆を入れて作ったボールを2つのチームが手と足を使って、2つのゴールを目指して走ります。今のサッカーの原型となる遊びが、すでに中世時代に存在していたことが知られています。
城の中は暗くて陰気臭いので、外に出て遊ぶことが好まれました。
狩猟
中世ヨーロッパにとって、最高の娯楽が狩猟でした。女性や聖職者たちも狩猟を楽しみました。
狩猟で手に入る肉は、食卓を彩る重要な食材。武術の訓練と豊かな食卓のために、狩猟は重要な娯楽です。
獲物は中世ヨーロッパの森にいる
- シカ
- カモシカ
- イノシシ
- キツネ
- 熊
- などなど
獲物を仕留めるための武器は、弓矢、槍、クロスボウなど、戦闘で使用する武器と同じものが使用されていました。
騎士たちは特にイノシシを好んで狩っていました。
イノシシは鋭い牙があるから、武装した人間よりも危険だと考えられていたよ
そういえば、日本の武士たちも武術の訓練を兼ねた鷹狩りを楽しんでいたね
狩猟のおとも
狩猟の際、訓練を受けた動物たちが狩りのお伴をしました。狩猟のお伴の動物を世話する人も、特別に雇われていました。
貴族たちは狩猟用の馬を所有しており、人間のお伴よりも働き者のこともあります。
野生動物を追跡する訓練する訓練を受けた猟犬も、重要な役割を果たしていました。
また、お伴の中には小動物を狩るための訓練を受けたハヤブサも城内で飼っていることがありました。
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