ザクセン・コーブルクとゴータ公爵(Herzöge von Sachsen-Coburg und Gotha)家の狩猟用の館であり,夏の邸宅です。新ゴシック様式のシュロスです。
この公爵様の城として,フェステ コーブルク(Veste Coburg)は以前に紹介しましたので,フェステ コーブルクについては下記のページをご覧ください。。
フェステ コーブルク(Veste Coburg) | ドイツの古城 〜歴史の旅
フランケンの王冠(Fränkische Krone )とも呼ばれ, 中世の防衛施設が拡張されていった要塞です。約135m×260mの縄張りと,三重の環状城壁を持つドイツで2番めの巨大な城塞...
エーレンブルク城(Schloss Ehrenburg)の北東約2kmのところにある城なので,一緒にまわってみるのも良いかもしれません。
目次
カレンベルク城の見どころ
ドイツ射撃博物館
狩猟の館として使用されており,さらにドイツ射撃協会を設立された公爵様の家系であることもあり,この城にはドイツ射撃博物館として利用されています。
博物館には,中世時代に狩猟で使われた弓矢から,近世のピストルなどが展示されており,かなり専門的です。
カレンベルク城への行き方
公共交通機関は乏しいので,車で行くことをお勧めします。ミュンヘンおよびフランクフルト・アム・マインから車で約2時間半です。
カレンベルク城の歴史年表
- 1122年
- カレンベルクが「Chalwinberch」として名前が文献に登場するのが最初です。皇帝直属の騎士家系の城だったと考えられています。
- 1231年
- ウルリッヒ三世・フォン・カレンベルク(Urlich III.von Callenberg)が城をヴュルツブルク司教に売却します。そしてポッポ三世・フォン・ヘンネブルク伯爵(Grafen Poppo III.von Henneburg)に領土として与えられます。
- 1317年
- シュテルンベルク(Sterunberg)の領主に封土として与えられます。
- 1588年
- シュテルンベルク家が途絶えます。ヨハン・カシミール・フォン・ザクセン=コーブルク公爵(Herzog Casimir von Sachsen-Coburg)の所領となり,ヨハン・カシミールはルネッサンス様式の狩猟の館として城を改築します。
- 1826年
- ザクセン・コーブルクとゴータ公爵家の所有となります。
- 19世紀前半
- 新ゴシック様式に改築されます。
- 第二次世界大戦前後
- 1945年まで住居として公爵家が住んでいました。第二次世界大戦後は米軍が城を占拠しまし,その後老人ホームとして使用されました。
- 1972年
- 公爵家はカレンベルク城を売却します。
- 1982年
- アンドレアス王子が城を取得し,城全体を修復しました。
- 1998年以降
- 博物館として一般公開するようになりました。
かレンベルク城の営業案内
- 夏期(4月~10月)
- 火~日曜日 11:00~17:00
- 冬期(11月~3月)
- 火~日曜日 13:00~16:00
ただし,12月24日からカーニバルまで休館。