ミュンヘンの北東,ランツフート(Landshut)市の旧市街の丘の上にある山城です。
中世の政治と文化の中心地でもありました。
トウラウスニッツ城はランツフートの他に,オーバープファルツ地方にも同名の城があるので,ランツフートをつけて区別することもあります。
目次
トラウスニッツ城の見どころ
城から観る旧市街は美しいです。
戦争による損傷をあまり受けておらず保存状態が良く,様々な時代の建築様式を楽しむことができます。
バイエルン公爵の宮殿として使用されていた時代があり,中世の政治的文化的中心地であったということもあり,中世のこの地域の文化がどのようなものであったのかを知ることができます。
トラウスニッツ城の行き方
車で行く
アウトバーンA92をデゲンドルフ(Deggendorf)方面に行き,モースブルク北(Moosburg-Nord)で降ります。B11をデゲンドルフ方面に行けば,ランツフートにたどり着けます。
城の近くに100台分の駐車場があります。
公共交通機関を使っていく
中央駅から3番または6番のバアス路線に乗り,アルトシュタット(Altstadt)でおります。そこから7番のバス路線に乗り換え,カルヒァーシュトラッセ(Kalcherstraße)で降ります。
バス停から城まで約1kmを徒歩で生きます。
トラウスニッツ城の歴史年表
- 先史時代
- 発掘調査から,骨壺墓地文化時代の陶器の破片が見つかっています。この骨壺墓地文化時代に,すでにこの場所が防御施設として使用されていたことがわかりました。
- 中世初期(9,10世紀頃?)
- 同じく発掘調査からこの時代の陶器の破片が見つかりました。木製のブルクが建てられていたと考えられており,一部は石製だったのではないかと考えられています。
- 1204年
- 現在,城の最も古い部分は,ルードヴィッヒ・デア・ケルハイマー(Herzog Ludwig der Kelheimer)が1204年に建設されたもので,このとき都市ランツフートも建設されました。
- 1227年
- 後の神聖ローマ皇帝オットー二世が,この城で誕生します。
- 1235年
- 皇帝フリードリッヒ二世の時代に城が完成します。ランツフートはシュタウフェン朝時代,政治と文化の中心地となりました。タンホイザー(Tannhäuser)といったミンネザンクが誕生しています。
- 15世紀
- ルードヴィッヒ九世・バイエルン・ランツフート公爵の時代に,環状城壁と新しいデュルニッツが建設されました。
- 16世紀
- 公爵ルードヴィッヒ十世の時代にルネッサンスシュロスに改築されました。城の醸造所が完成します。バイエルン公爵の宮廷として,文化的に再び文化的に栄えます。
- 三十年戦争
- 城は戦争のために強化されました。トラウスニッツ城はスウェーデン軍に包囲されます。東の一部が破壊されてしまい,修復され,その場所はスウェーデン門と呼ばれるようになりました。
- 18世紀
- 城は貴族たちの刑務所として使用されます。
- 19世紀
- 兵舎かつ軍病院として使用され,これら専門病院が建設されました。国王ルードヴィッヒ二世は侯爵館の3階部分に新ルネッサンス様式の部屋を造りました。
- 現在
- バイエルン州城と庭園と湖の管理協会(Bayerischen Verwaltung der staatlichen Schlösser, Gärten und Seen)が管理しています。
トラウスニッツ城の営業案内
- 開館時間
- 4月から10月第一週:毎日9:00-18:00
10月2週から3月:10:00-16:00
室内見学は約45分のガイドツアーに参加することのみで可能。
たまに特別テーマのガイドツアーがあります。テーマガイドツアーの日程は,公式サイトでご確認ください。 - 公式サイト
- http://www.burg-trausnitz.de/