クロンベルク城(Burg KronbergまたはBurg Cronberg)

Burg Kronberg ヘッセン州

マイン川(Main)の下流,タウヌス山地(Taunus)の南嶺に位置する山城です。帝国騎士の城です。下級貴族の騎士と言う身分,身内の宗教のいざこざにドイツの歴史と共に翻弄されてきた城でもあります。

クロンベルク城の歴史は,そちらをご覧ください。

クロンベルク城(Burg Kronberg)の歴史
クロンベルク城への行き方 クロンベルク城の歴史年表 1150頃 最初はクロンベルク(Cronberg)ではなく,エシュボルン(Eschborn)の領主として文献に登場します。フリードリッヒ一世(赤髭王)(Friedri...
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クロンベルク城の見どころ

この城はシュタウフェン朝時代(13世紀)に建てられた三角形をしたブルクオーバーブルク(Oberburg),火気の発達に伴い分厚い壁が防御の役割を果たさなくなった16世紀に建てられたシュロスミッテルブルク(Mittelburg),そして近世になって建てられたウンターブルク(Unterburg)の3つの部分で構成されています。

ゆえに,時代と共に移り変わっていくブルクの変遷を見ることができます。

Die Burg Kronberg als beliebtes Ausflugsziel

クロンベルク城への行き方

フランクフルト(Frankfurt am Main)からS4番の電車に乗り,終点のクロンベルク(Kronberg)で下車。次に917番のバスに乗り,1駅先のBerliner Platzで降ります。

バスを降りたら旧市街(Altstadt)に向かって歩きます。すぐに“Burg Kronberg”の小さな看板が見つかると思います。看板にしたがって石畳の道を進めば,城に辿り着けます。

クロンベルク城の訪問記

いつも通りパンフレット等を物色してから入場券を購入しました。お客さんと店に立っている人の会話をそれとなく聞いていたら,お年寄りがボランティアで店番をやっているらしいことが分かりました。シルバーボランティアって,一般的なのでしょうか。

城の中に入ると,日向ぼっこをしている人あり,球投げして遊んでいる子供あり。天気の良い暇なほのぼのとしたドイツの日曜日の風景が城の中にも見られました。

ミッテルブルクの方に向かい建物の中に入ると,イースター前ゆえにイースター卵が売られていました。使用する卵はもちろん本物の卵です。それにいろいろな趣向を凝らした芸術品な卵がいっぱいガラスケースの中に展示されていました。そして部屋の隅のほうにはそれらを作成した芸術家?達が店を構えて作品を販売していました。

茶色い鶏の卵を彫って,一部はくり貫いた作品。アクリル絵の具で絵を描いたもの,etc.見ているだけで楽しいのがいっぱいあります。

ツアー開始時間までまだかなり時間が余ってたので,塔に登ってみることにしました。やや広めの螺旋階段で上ります。最上階の天井は土壁になっていて,一部立ち入り禁止になっていました。壁の厚さが結構邪魔で,眺めはあまりよくありません。(単に自分の背が低いということもありますが)

ガイドツアー

ツアー開始。まずは城の歴史の簡単な説明から入ります。最初は神聖ローマ帝国に仕えるミニステリアーレ(Ministeriale)の一家が住み,その家系が18世紀に途絶え,その後,...。とにかくいろいろな人の手に渡っています。1989年にフランクフルトのとある金持ちが買い,その後クロンベルクの町が700,000DM(桁はあっていると思うけど,うろ覚えだから数字は信用しないで)で買い戻したとか。

次にオーバーブルクに向かいます。オーバーブルクからの眺めは最高で,オーバーブルクから下のミッテルブルクやウンターブルクを眺めながら,それらの説明を受けました。

オーバーブルクはシュタウフェン朝時代の典型的なブルクです。1階部分に入り口はなく,梯子で3階から入っていたようです。石階段を上って塔に入りましたが,きっとそれは後付けで昔はなかったと思います。多分そこが入り口で梯子が架かっていたと考えられます。

説明を受けている近くの塔の跡には,かつて井戸があったらしい。

最上階の細くなっている部分は火器の発達した16世紀に増設されたものらしい。見晴らしが良いから見張り塔として使われたとか。

オーバーブルクに入るために通ってきた門は,ただの通路だと思っていましたが,礼拝堂だったと聞いてびっくりしました。礼拝堂の面影が全くないのです。言われてみれば,……,確かに小さな礼拝堂に見えなくもないです。

1400年頃に建てられたミッテルブルクに移動します。ここはもともと分家の家族の人たちが住むために建てられたものです。本家はオーバーブルクに住んでいたようですが,時代が下ると本家もミッテルブルクに住んだようです。

防御性重視で居住性無視のオーバーブルクと違って,暖房設備は整い,快適に住めるようになっているシュロス部分がミッテルブルクです。快適な居住空間を求めて,本家も当然移ってくるのでしょう。

城の中に入る。最初の部屋には城の模型と大きな絵がありました。1389年のクロンベルクの戦い(Kronberger Schlacht)の様子を描いたものらしいです。帝国自由都市フランクフルトとの戦争で,フランクフルト側に勝った戦いです。絵は2枚描かれたようですが,もう1枚はフランクフルトの博物館にあるそうです。

その戦いの物語は,親から子へと代々語り継がれていったのだそうです。今はどうなんでしょう?語り継がれているのでしょうか?ガイドさんのかなり熱の入った語り口調からして,重要な戦いなのでしょうか?都市対封建領主の争いなのでしょうか?

次の部屋は食料置き場でしょうか。バター作りの道具が置いてありました。

そして最後に台所。部屋全体がすす(?)で真っ黒になっています。でっかい鋸のようなものがいっぱい置いてあり,そのギザギザを使って火からの距離を変化させることによって火加減を調節していたのだそうです。面白い仕組みですね。

井戸には今でも水があります。ガイドさんが懐中電灯を照らして,水鏡に光が反射することを示して水があることを証明します。かなり深い。今は(地下水)+(雨水)だそうです。

台所にはいろいろな鍋,アイロン,燭台が置いてありました。

ガイドツアーはこれで終了しました。説明個所は少ないけど,1個所でいろいろな説明をたくさんするから,時間はこれでも1時間近くかかってました。

クロンベルク城の営業案内

開館期間
4月~10月の土日のみ
開館時間
土曜日:13:00~17:00
日曜日・祝日:11:30~17:30
城主
Stadt Kronberg
Burg Kronberg